演歌歌手原田悠里(67)が29日、母コトさんが亡くなったことをブログで発表した。99歳。3月8日に死去した。

「母が他界いたしました。99歳…。天寿を全うさせていただきました」と死去を報告。「歌が大好きで晩年までコンサート会場に車椅子で観に来てくれた母の旅立ちは覚悟をしていたとはいえとても淋しいです」と最愛の人を失った悲しみを伝えた。そして「頑張って生き抜いてきた母の想いに応えられるようこれからもこの道を 精進してまいります」と歌い続ける決意をつづった。

原田は1人娘。父の止(とどむ)さんは06年1月に86歳で亡くなっている。「父亡き後、天草から上京し一緒に住んできましたが その間、多くの皆様に優しくしていただき見守っていただきましたこと改めて感謝申し上げます」と、知人や関係者らへの感謝の言葉でブログを締めくくった。

原田によると、今年1月に99歳の誕生日を多くの仲間たちと祝福したコトさんだったが、2月に誤嚥(ごえん)性肺炎で入院。体調が良くない中でも「頑張る」と言い続ける気丈夫な人だった。1度は退院をしたが、その後に体調を崩し、医療体制の整った施設で原田に看取られながら旅立った。原田は「しばらくは自宅で母(の遺骨)と一緒にいて、ゆくゆくは故郷の熊本にと思っています。母は明るい笑顔で旅立ったので、私もメソメソしないで歌に頑張ります」と話している。