ボートレース戸田の「第32回東京スポーツ杯」が30日に開幕する。前検日注目のエンジン抽選ではSG1勝、GI4勝(うち当地2V)の実績を誇る地元大将格・中沢和志(45=埼玉)がエース63号機を獲得。早くも“独壇場”となりそうなムード。

 一方、“孤高のアウトサイダー”阿波勝哉(48=東京)の動向にも注目が集まる。プロペラの仕様変更、さらには持ちペラ制の廃止など、相次ぐ規制の改定のため、苦戦、苦難が続いていたが「最近ようやく少し兆しがみえてみたんですよ」と小さく微笑んだ。現在、審査中の2022年後期分の勝率も前検日時点で5・80。16年前期以来、6年半ぶりのA2級返り咲きも見えている。
 今節の相棒は2連対率47%の40号機。前節の浜田亜理沙が優勝戦1号艇(6着)を勝ち取った快速機だ。「回転は上がっていましたね。その分ターンの力強さは感じた。スタートしてからの伸びは一緒くらい。プロペラはまだ見てない、これから伸び寄りに叩くので、どう反応が出るかですね」と感触もまずまずで、特訓後はペラ調整室へと向かった。

 今シリーズが“東スポ杯”であることをアピールすると「そうなんですね。なら、頑張ってまくりますよ!」と敢闘を誓ってくれた。