昨年12月にドイツから児童の裸などが載った写真集を輸入したとして関税法違反の疑いで逮捕されていた漫画家の鈴木健也氏が29日、判決を受けてコメントを発表した。

 鈴木氏はツイッターにコメントを掲載。「関税法違反・児童ポルノ単純所持の罪状にて起訴」されていたと明かした。関税法違反に問われたのはドイツから輸入したヌーディスト団体の雑誌で、児童ポルノ単純所持に問われたのは前出の輸入した雑誌と日本国内のオークションサイトで購入した少女ヌード写真集だったという。

「いずれも過去に合法的に発行されたものでありますが、現在の日本の法律では児童ポルノに該当するものであり、何ら言い逃れできるものではありません」と述べている。これらは「個人的な興味」で購入し、「漫画の資料として使用した事実はないため、取り調べでの供述および裁判においても、そのような主張はしておりません」と説明した。

 29日、名古屋地裁岡崎支部は鈴木氏に対して、懲役1年2月、執行猶予3年の判決を言い渡していた。「執行猶予判決ということで、社会内での更生の機会をいただけることとなりましたので、再び罪を犯さぬよう、厳しく自戒していく所存です。誠に申し訳ありませんでした」と謝罪。控訴の考えはないとしている。

 今後については、「休止中の作品も含めて、全て未定となっております」と決まっていないという。鈴木氏の代表作は「おしえて! ギャル子ちゃん」で、テレビアニメ化もされていた。