どこまでも現役だ。フィギュアスケートの世界選手権で自身初の金メダルを獲得した宇野昌磨(24=トヨタ自動車)が1日、アイスショー「スターズ・オン・アイス」(2~3日=大阪・東和薬品ラクタブドーム、8~10日=東京・国立代々木競技場)の前日会見に出席した。

 この日は北京五輪金メダルのネーサン・チェン(米国)、世界選手権女子シングル金メダルの坂本花織(シスメックス)らとともにショーへの意気込みを語ったが、それに先立って行われた平昌五輪女子代表・宮原知子(木下グループ)の引退会見に花を持って登場。「サプライズでした」と笑顔で明かした宇野は、同世代が次々と引退していく現状に感慨深げだった。

「僕はスケート界の中でしか生きてこなかったので、スケート以外の社会に出ることが自分ではまだ考えられない。一人で自立することにまだ覚悟を持てていない。そんな中、僕の同年代だったり、何なら自分より年下の人たちが社会に出る決意をしている姿に、単純にすごいなって尊敬します」

 そんな思いを吐露した後、自身の今後について「僕はまだ続けたいと思っています」と改めて現役続行の意向を示した。さらに「テレビを偶然つけたら、まだスケートしてるのかよ!って言われるくらい続けられたらなって今、考えています」と独特の表現で現役へのこだわりを口にした。