IBF世界ミドル級王者のゲンナジー・ゴロフキン(39=カザフスタン)と王座統一戦(4月9日、さいたまスーパーアリーナ)で激突するWBA世界ミドル級スーパー王者・村田諒太(36=帝拳)が1日、スパーリングを打ち上げたことを帝拳ジムの公式サイトで伝えた。

 ゴロフキンは前日31日午後、羽田空港に到着。その一報を受けて村田は「無事に日本に到着したそうですね、何よりです。こうしてゴロフキン選手が来て、やっぱり緊張感は高まりますよ」と所感をつづった。さらに村田は「とはいえ、もうやることは決まっていますし、今日のスパーリングも良い感触で終えることができたので、あとはこれを出すだけですね。こういった大一番の前に絶対勝ちますという選手も居ますが、僕自身絶対は無いと思っているんです」と心境を記した。

 この日は元メキシコ王者のアドリアン・ルナと3ラウンドのスパーリング。その感触について「良い形で最後までできました。今はこの良い状態のまま行こうという気持ちです。安心しました」と明かし、具体的なプランを「何でもやろうとして何もできていない、という状況にならないように、自分の強みをしっかりと出すということです」とつづった。

 世紀の一戦を前に「感慨深いものがありますね。色々な感情が沸き起こってきます」という村田。2019年12月以来、実戦から遠ざかっていることを踏まえ「約2年間試合ができていないということから、色んな気持ちが湧いてくるのは仕方ないことだと思うんです」と胸の内を吐露した。

 最後は試合まで10日を切った今の心境を「感慨深い、緊張、不安、恐怖とも言って良いのかもしれません。色々な昂ぶりはありますが、1週間後には計量です。絶対に勝てるも、絶対に負けるも、やってみなければ分かりません。これまで積み重ねてきたことをあと1週間、しっかりとやっていくだけです」と締めくくった。