巨人の中田翔内野手(32)が3日の阪神戦(東京ドーム)初回一死満塁で、2号グランドスラムを放った。
 
 21打席ぶりの快音は特大弾だった。中田は初球134キロのスライダーをしばきあげ、左翼スタンドのG党に打球を届けた。

 これで勢いに乗ったG打線は5回、岡本和の3号ソロなどで加点。先発のドラ3・赤星が7回2失点にまとめ、9―5でプロ初勝利を挙げた。チームは6連勝で首位をガッチリ固めた。原監督は「翔がこのところかなりストレスがたまってね、練習でも一生懸命やってそれが結果が出たというのは非常に大きいですね」と、最敬礼だった。

 初のお立ち台となった中田は「いやもう見てのとおり全然、貢献できてないので、初球からガムシャラにいきました」と、殊勝な様子。「チームが連勝という形で来ているので、その足を引っ張らないようにだけ気をつけて打席に立ちました」と、あくまでも謙虚だった。

 確信歩きにも「本当にファンのみなさんのおかげでホームランになったと思います」と、G党のハートをわしづかみ。背番号10は「本当にみなさんには感謝しかないですし、まだまだ認めてもらっているとは僕自身、思ってませんし、もっと結果を残し、もっと声援を送ってもらえるよう頑張りたいと思います」と、前を向いた。