【テキサス州ダラス2日(日本時間3日)発】WWEのプロレスの祭典「レッスルマニア38(WM)」(AT&Tスタジアム)初日、2月にAEWを退団した〝アメリカン・ナイトメア〟コーディ・ローデス(36)が、衝撃のWWE復帰を果たした。

 元ユニバーサル&WWE世界王者で実力者のセス・ロリンズは今年の祭典出場がなかなか決まらなかったが、ビンス・マクマホン会長がロリンズのWM出場を決断。ただし、対戦相手はWM当日に発表するとしていた。

 大きな注目が集まる中、ロリンズは先にリングに上がり対戦相手を待ち構えた。会場に流れたのは〝アメリカン・ナイトメア〟のテーマだ。大歓声に迎えられたコーディはさっそうと登場。WWE殿堂者の故ダスティ・ローデスさんの息子で、WWEではインターコンチネンタル王座や世界&ロウタッグ王座を獲得した実力者は、2016年5月にWWEを退団。新日本プロレスや、副社長を務めたAEWで活躍してきたが、2月にAEWを退団し約6年ぶりに古巣のWWEに戻ってきた。

 とはいえ、ロリンズもWWEトップ戦線を走るスーパースターだ。ゴングと同時に2人はハイレベルな攻防を展開。技のかけ合い、かわし合いからブレーンバスターでもつれ合い、場外へと転落した。

 コーディはロリンズの左腕に的を絞り、キーロックで腕殺し。ロリンズはコーディのボディーアタックをドロップキックで迎撃すると、ヒザ蹴りからストマックバスター、ベアハッグでコーディのボディーを痛めつけた。
 一進一退の攻防からロリンズは場外のバリケードにパワーボムの体勢でコーディを打ちつけると、スーパーキック、ファルコンアローで追撃。トドメのカーブストンプを狙ったが、これをかわしたコーディが必殺のクロスローズだ。完璧に決まるも、ロリンズはカウント2でクリア。リバースの雪崩式ブレーンバスター、逆DDTで逆襲し、フェニックススプラッシュで華麗に宙を待った。

 コーディにこれをかわされると、先日に現役引退を表明したトリプルHの必殺技ペディグリー(変型顔面砕き)を狙う。これも巧みに回避したコーディは、三角飛びから空中を飛んでコーディカッター(変型ダイヤモンドカッター)だ。観客からは「これぞ、名勝負!」のチャントが上がる大激闘となった。

 コーディはロリンズのペディグリー、後頭部エルボーを浴びて大ピンチに陥ったが、執念のクロスローズを連発して逆転。父ダスティ・ローデス譲りのステップでパンチを打ってからロリンズの脳天にエルボー。最後はこん身のクロスローズを決め、ロリンズから3カウントを奪った。

 見事にWWE復帰戦を飾ったコーディは、トップ戦線に一気に食い込んできそうな気配だ。