エンタメ界屈指の因縁カードは実現するか――。実業家のホリエモンこと堀江貴文氏(49)と元2ちゃんねる管理人のひろゆき氏(45)がリング上で対戦する可能性が出てきた。堀江氏の対戦要求にひろゆき氏が反応。格闘家の朝倉未来(29)も参戦し、激しい応酬が繰り広げられている。

 堀江氏とひろゆき氏の因縁は2年前にさかのぼる。それまで2人は週刊誌上で対談連載を持ち、社会に毒づく姿勢で、互いにリスペクトしていたかに見えたが、堀江氏とマネジャーが尾道の餃子店でマスクの着用を巡るトラブルを起こした“餃子事件”で衝突した。

 ひろゆき氏が餃子店店主の肩を持ったことやひろゆき氏の妻も参戦してきたことに堀江氏はあきれ、絶縁宣言。以後、堀江氏は事あるごとにひろゆき氏の賠償金踏み倒しや人間性まで猛批判していた。

 3日に自身の公式ユーチューブチャンネルのライブで、アドバイザーを務める素人格闘技大会「hatashiai」でのひろゆき氏との対戦を提案された堀江氏は「ひろゆきが来るんだったら全然やるよ。あいつけっこう体格がいいからね」と触れた。

 これにひろゆき氏も反応。「堀江さんがおいらと同じ体重の66㎏まで落とせるなら考えますけど、、、」とツイッターに投稿し、条件付きでの参戦に前向きな考えを見せるや、堀江氏も「お前が体重増やせや、って話だろが笑」と応じてみせた。

 さらに、ひろゆき氏は「やるなら、体力無いのでBreaking Downがいいです」と朝倉未来がスペシャルアドバイザーを務める1分間格闘技大会「BreakingDown」のリングを指定した。これに同大会のスペシャルアドバイザーを務める朝倉未来がツイッターで「是非」と呼応し、条件がクリアすれば2人の対戦が実現する可能性が出てきたわけだ。

 このやりとりに「ひろゆき氏が出した条件は相当ハードルが高い」と話すのは「hatashiai」の古賀真人代表だ。

 2人の身長はともに173センチだが、体重はひろゆき氏の66キロに対し、堀江氏は85キロもある。古賀氏は「堀江氏に20キロ近い減量を求めるのは酷。刑務所に入った時に激ヤセしているが、もう一回入るくらいしないと普通は無理です」と指摘する。

 堀江氏は2012年に1年9か月の“刑務所ダイエット”で、体重を97キロから30キロ落とした実績があるが、獄中生活だからこそ成しえたともいえる。

 ただ、ひろゆき氏は4日にユーチューブライブで「(堀江氏は)90キロくらいある。戦ったら鼻の骨とか折られる。30キロ差ぐらいあるのでスポーツとして成立しない。ボクシングの3階級制覇とかは本当にすごい」と話し、体重差は逃げ口上ではなく、相当なネックになっているようだ。

 一方で、この2人の対戦が浮上すると、ネット上では盛り上がりを見せたようにインパクトは大きい。古賀氏は「それまで仲が良かっただけに遺恨も深いものになった。これだけ、いがみ合った2人が戦い、試合後に再び手を取り合うことができれば、世の中から戦争をなくすという使命を帯びた大会の意義にもつながる」と期待を寄せる。

 実は堀江氏もひろゆき氏もキックボクシング経験者で、体重差さえクリアできれば、実力は拮抗しているとも。安全面でも特製ヘッドギアや特製グローブの使用でケガや事故は防げるという。

 古賀氏は「実現すれば、歴史的ビッグマッチになる。格闘技界では那須川天心VS武尊の後にぺんぺん草も生えなくなるのではとの危惧があるが、新たなブームをつくり出せる可能性がある」と熱弁した。

 ルールや体重差、リングなど乗り越えなくてはいけないハードルは多いが、対戦実現に向け、堀江氏やひろゆき氏の周辺は動きだした。