お笑いタレントの内山信二(40)が5日放送のTOKYO MX「バラいろダンディ」に出演。駅構内で泥酔男性から迷惑行為を受けていた10歳女児を救った新日本プロレスのグレート―O―カーンの勇気ある行動をたたえ、自身の〝女性救出の過去〟を打ち明けた。

 番組では女児救出で一躍全国区のヒーローになったオーカーンを特集。救出後の女児に「怖かったよな。パンケーキあるけど食うか?」と呼びかけ恐怖心を和らげていた〝神対応〟も話題になったが、リングに上がれば残虐非道。バラエティー番組でレスラーと共演した経験のある内山は「有名選手はわがままだったり、テレビの域を超えて叩いてきてリアクションできなかったり。逆にヒールの人は後から『ごめんね、痛かったでしょ』みたいに、裏は優しいっていうのが多いですよね」とコメントした。

 内山は「一回、痴漢被害に遭っている女性を助けたことがあるんですけど、助けるほうも結構怖いんですよ」と語り始めた。「痴漢されているな、助けなきゃと思うんですけど、頭の隅で変な物(凶器)を持っていたらどうしようとか、攻撃されたらどうしようとか」と救助の不安もあったという。MCふかわりょうから状況を聞かれた内山は、すいていた電車の中で異変を察知したという。

「僕の反対側に女の人がひとりで座っていて、すごい横がすいているのにオジサンが横に座ってきて新聞をバッと広げたんですよ。おかしいなって思っていたら、女の人が嫌な顔をしていたから、どうしようって思ったけど、俺しかいないし…。新聞をパッと取って『何してるんですか』と声をかけた」と一部始終を説明した。それから「そういう、いいやつって全くツイッターに上がんないですよね」とスタジオの笑いを誘った。

 見事に女性を救った内山だが「とにかく助けなきゃっていうのと、もし何かされた時に、どうしようみたいな。最悪、刺されたとしてもおなかだったら僕は(肉が)あるんで、首だけは守らなきゃ」と首をすくめる動きを再現。「本当に助けるのって怖いですよ」としみじみ語った。