8日放送で最終回を迎えるNHK連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」で、アニー・ヒラカワこと安子を演じる森山良子(74)がこのほど、同局を通じコメントを寄せた。

 上白石萌音が演じた初代ヒロイン・安子の晩年を演じている森山は役作りについて「ドラマの中の安子(上白石)を見ていたこと。どういう風に育って、どういういきさつでアメリカに行ったかということや、安子がしゃべる雰囲気とか、そういうところを見ていました」と明かした。

 一方で、安子の渡米後の放送を見ない方が、安子が年を取ってアニーになった感じが出せると思ったことから、「お、ちょっとこれ見ちゃいけない」と見るのをやめたと言い、「演じていて安子の気持ちのままで日本に戻って、アニーになっているような感覚です」と話した。

 撮影で印象に残ったシーンについては、深津絵里演じる2代目ヒロインで娘のるいとの再会シーンを挙げ、「るいを見ただけでとても込み上げてくるものがあって、深津さんを何度も抱きしめたほど。るいに再会できて、すごくうれしかったと言うと変ですが、母である安子の思いがとてもよく理解できて、私の中に安子が存在していることを感じました。るいへの切ない気持ちはずっとありましたね」

 深津については「すごく素敵な女性だなと思いました。母親と離れて生きてきたことを感じさせる、凛とした美しさと佇まいというか、強さというか、そういうものがものすごく感じられてとても感動しました」と絶賛した。