尾上菊五郎(79)が8日、都内で、「團菊祭五月大歌舞伎」(同2~27日、東京・歌舞伎座)の取材会に出席した。

團菊祭は、9代目市川團十郎と5代目尾上菊五郎をたたえる歌舞伎座の吉例興行だが、コロナ禍もあり、3年ぶりに行われる。

同興行の第2部「土蜘」には、菊五郎、長男尾上菊之助(44)、孫の尾上丑之助(8)の3世代、中村時蔵(66)中村梅枝(34)小川大晴(7)、2組の3世代が出演する。

菊五郎は「久しぶりの團菊祭。1つの狂言に2組の3世代の芝居ができるのは初めてじゃないかな。丑之助に負けないよう、つとめさせていただきます」と、孫に笑みを見せた。

市川海老蔵による13代目市川團十郎白猿の襲名が、コロナ禍で延期になっていることについて、菊五郎は「今年中に團十郎が誕生しそう」と話し、「團十郎ができるのはおめでたい。早く(團十郎が)できてほしいと思っております」と期待した。