最悪の事態は避けられたようだ。8日のヤクルト戦(東京ドーム)で打球が直撃し、緊急降板した巨人・菅野智之投手(32)が、東京都内の病院で診察を受けた結果、「右足部外側の打撲」と診断された。

 桑田真澄投手チーフコーチ(54)は試合後に「骨折が一番心配だったんですが、打撲だったので良かったなと思います」と安堵感をにじませた。ただ、降板する際には自力で歩けず、トレーナーの肩を借りてベンチ裏に引き上げるほどのダメージを負っていた。桑田コーチも慎重にならざるを得ず「来週、次回登板については本人の状態を確認してから決めたいと思います」と話すにとどめた。

 菅野は5回途中4失点で今季初黒星を喫し、開幕3連勝はならなかった。桑田コーチは負傷以外にも「どうしても変化球に頼っていくと苦しい投球になるので、これからも課題はフォーシームの制球、精度ですよね」と投球内容の向上を求めていた。