阪神・藤浪晋太郎投手が8日の広島戦(甲子園)に先発登板するも、4回5安打3失点の内容で降板。5四球と課題の制球が安定せず、球数も86とかさんだ。矢野監督は試合終了後、報道陣の取材に応対し、藤浪の次回登板については未定であると語った。

「立ち上がりから終始、自分の中でタイミングが合わないままの投球が続いてしまった。早い段階で修正したかったのですが、それができなかった」と降板後、藤浪本人が振り返った通り、初回から4回までの全イニングで得点圏に走者を背負う苦しい内容。矢野監督も「カウントが不利になり、四球を出し失点というパターンが多かった。(悪い)流れが変わりそうになかったので、交代させた」と早いタイミングで右腕をマウンドから降ろした意図を説明した。

 新型コロナウイルスに感染して出遅れていた昨季の最多勝右腕・青柳はこの日のウエスタン・広島戦(マツダ)に先発登板し、5回4安打2失点。指揮官も「メドはついた。次はこっち(一軍)で投げることになる」と明言。不安定な投球が続く藤浪が、先発ローテから押し出される可能性が高い。矢野監督は藤浪の次回登板について「今はハッキリ分からない。ここで話せることはない」と語るにとどめた。