自民党の片山さつき元地方創生担当相(62)は11日、今夏の参院選に向けて都内ホテルで「政経セミナー」を開いた。

 片山氏は、青と黄色が基調のウクライナ国旗をモチーフにしたマスクで登場。政経セミナーの講演では、講師に安倍晋三元首相を招いた。

 冒頭、片山氏は「私は朝からウクライナマスクをしていましたが、口元が見えたほうがいいので、ここからは外します」と話し、ウクライナ市民への思いをこう語った。

「2月から世界が変わってしまった。この1か月の間、(ロシア軍のウクライナ市民に対する)多くの残虐行為により、命を落とされた方が大勢います。われわれ政治に身を置く者としては、心からご冥福をお祈りします」と追悼した。

 片山氏は昨年暮れに退会勧告を受けた自民党の二階俊博元幹事長の二階派から、安倍氏が率いる〝安倍派〟入会を目指す意向を示していた。晴れて一員になれたのか。

「安倍元総理から、これ(二階派からの退会勧告騒動)は、円満になったからということだった。以前所属していたグループ(二階派)を抜けることになり、新しいグループ(安倍派)に移動する過程で、安倍元総理が記念講演することは非常に重要だった。今は〝雨降って地固まる〟で、多くの方にご理解をいただきたいです」(片山氏)

 今夏の参院選で改選を迎える片山氏は「3度目の全国区に臨むわけですが、絶対トップでとは申しませんが、おのおの地域経済とともに私の票があるという気持ちでやっていきます」と意気込みを語った。

 二階派の退会騒動に見舞われた片山氏は、参院選で自民党の比例候補者として選挙に挑み、国会に戻れるのか。