山陽オートの開場57周年記念GⅠ「第3回令和グランドチャンピオンカップ」が13日、開幕する。スピードスター・鈴木圭一郎(27=浜松)を筆頭とする外来勢は強力な布陣だが、山陽ランク最上位の松尾啓史(43=山陽)を中心とする地元勢もタイトル死守に一丸。好勝負必至の5日間となりそうだ。

 開場記念のGⅠタイトルを争う大会だけに強力メンバーが揃ったが、前節の地元浜松5日間シリーズ(2日目は中止)で4戦2勝、2着1本、3着1本のオール3連対の好内容で優勝を飾り、上々のリズムで乗り込んできたのが柴田健治(44=浜松)だ。

「前節は特に何もやっていないけど、初日から乗りやすくて良かった」と語る通り、マシンを信頼して乗る方に全集中。スタートからしっかり展開をつくって勝利に結びつけた。

「今のクランクに替えて4、5年経つけどずっと安定して悪くない。2月くらいにケースを替えてから、さらに良くなった感じですね。このクランクは暖かい方がいいんですよ」の言葉も何とも頼もしい。

 前節の優勝により今回からハンデが重化したが機力面での不安は小さい。「とにかく展開ですね。ヨコ(横並びの同ハンデ)よりも先に攻めないと」と、やるべきこともしっかり把握できている。最インの位置をきっちり生かして初日から好発進を狙う。