スピードスケート女子平昌五輪500メートル金メダルの小平奈緒(35=相沢病院)が10月の全日本距離別選手権を最後に現役を退くことを発表した件を受け、同北京五輪1000メートル金メダルの高木美帆(27=日体大職)が日本スケート連盟を通じてメッセージを寄せた。

 かねて高木美は「すごい心強いチームメート」と語るなど、小平のことを慕っていた。そんな先輩の引退発表に「小平選手がスケート競技の選手から離れるというニュースを聞き、本当に寂しくなっちゃうというのが素直な気持ちです」と複雑な心境を明かした。

 昔の高木美にとって小平は雲の上の存在だったが、ここ10年ほどは2人で女子スピードスケート界を引っ張ってきた。「追いかける存在として、一緒に戦う選手として、チームメートではない立場としても一緒に戦って来た存在でもあったので、その決断を応援したいという気持ちもあります」とした上で、10月まで現役を続ける決断については「純粋に今ではなく全日本距離別まで進むという決断をするのも奈緒さんらしいなと、すごいと思いました」と目を細めた。

 また、東京五輪・パラリンピック組織委員会の橋本聖子会長(57)は「五輪新記録を打ち立て、スピードスケート日本女子初の金メダルを獲得するという快挙を成し遂げました。また、銀メダルの李相花(イ・サンファ、韓国)選手と健闘を称え合うシーンは、世界中に感動を届けました。小平選手の功績と人間力に敬意を表し、深く感謝いたします。今後一層のご活躍をお祈りしています」とコメントした。