自分に厳しかった。広島の九里亜蓮投手(30)が12日のヤクルト戦(松山)に先発し、7回を投げて2安打1失点の好投。自身2勝目を手にすることはできなかったが、昨年のリーグ最多勝投手は粘りの投球を披露した。

 それでも九里は「(4回に)先に点を与えてしまったのと、先頭の村上選手に2回、四球を出しているので…」と話し、唇をかみしめた。今季初勝利をつかんだ前回登板の巨人戦も7回1失点。ただ、与四球は5。この日も与四球3だった。

 右腕は「前回も四球を多く出している。そこは反省して、勝負した中で結果が出るようにしたい」と語った。そして「常にチームの勝ちにつながるようにという気持ちでマウンドに上がっている。1年間通して先発として仕事をしていかないといけない」と前を見据えた。