山陽オートの開場57周年記念GⅠ「第3回令和グランドチャンピオンカップ」は14日、2日目を開催し二次予選が行われた。天気が崩れたこの日は全レース湿走路での攻防となったが、スピードスター・鈴木圭一郎(27=浜松)がただ一人連勝を収めた。「粗さがある感じだったのでシリンダーを交換する」と整備は続くが、足取りは順調だ。

 その2日目の5Rで、〝これぞオートレース〟という迫力満点の追い上げを披露して大会初白星を挙げたのが滝下隼平(38=飯塚)。試走タイムは目立たず、レースも最後方からの追いとなったが、周回を重ねるごとにスピードに乗り、逃げ切りを狙った青木隆浩(31=山陽)をゴールできっちり差し切って7車抜きを演じた。

「ぶっつけのタイヤで後半も滑らずに走れた。跳ねがなかったのも大きかったですね。まだ行ける、まだ行けるって感じで周回ごとにペースが上がった。外(コース)が利けば雨も乗れないことはない」と会心の一戦を振り返った。

 初日の良走路はタイヤの跳ねで5着だったが、跳ねさえなければ3日目12Rの準々決勝戦でも持ち前のスピードを存分に生かせるはずだ。