川崎競輪のGⅢ「開設73周年記念」(桜花賞・海老澤清杯)は15日に2日目を開催。二次予選6Rは吉岡稔真氏を師匠に持つ岩谷拓磨(25=福岡)がパワフル先行でレースを支配した。

 小倉竜二(46=徳島)を背にした二次予選6Rは「絶対先行と決めていた」。一周半駆けて別線を完封し「師匠から『小倉さんは信頼、尊敬できるマーカーで特別な選手』と言われていました。自分も小倉さんとは敵としても味方としても何度か一緒に走らせてもらいすごさを感じていた。周りの目もありますし、そんな方を付けてまくりに回ることはできない。(レース後、小倉に)褒めてもらえてうれしかったです」と目を細めた。

 もちろん、この戦法を取れるのは逃げて残れる自信があるからこそ。「毎開催、終わったら師匠に電話をしてアドバイスなどをいただいてます。先行の仕方も上手になってきたと思うし(脚力が付いたから)前みたいに〝もたなかったらどうしよう〟っていうのがなくなった。元々スピードには自信があったけど、今は距離ももつようになってきたのが大きい」と自信を持って答える。

 SS班が不在だった2月高知GⅢで優出の実績はあるが、「赤パンがいる記念で決勝に乗りたい」と鼻息を荒くする。

「ここで良い走りができればビッグレースでも勝負ができるということなので。頑張ります!」

 ここで結果を出し、開催後に師匠に良い報告をしたいところだ。


写真 岩谷拓磨

エトキ=準決でも好勝負必至の岩谷拓磨