阪神は15日の巨人戦(甲子園)を4―1で快勝し、連敗を6でストップ。今季2勝目をマークした矢野燿大監督(53)は、久々の勝利に酔いしれた。

 試合後のテレビインタビューに応じた指揮官は、インタビュアーの質疑応答で、ひと通り試合を振り返った後「ちょっと時間、大丈夫ですか?」と断りを入れ「今日、お友達の文字職人の杉浦誠司さんに(球場に)来ていただいて、365枚の札の中から漢字を一文字を引き当てるんですけど、僕がチームをイメージしながら引いたのは『波』という字でした。それで出してくれたメッセージなんですけど」と自ら色紙を取り出した。

「引きて満ちる潮 波が起きるのは浮いて良し 沈んで良し その波に選手皆が乗り 楽しみ出したら流れに乗れる これから起こるビッグウェーブ。」(原文ママ)。

 そうしたためられていた色紙をテレビへむけ掲示すると「こんな状況でも応援してもらえているというのは本当に感謝していますし、一緒に戦っていきたいなと思っています。いつも本当にありがとうございます」とテレビ観戦した虎ファンへメッセージを送った。

 6連敗で迎えた苦境の中で、伝統の一戦を制してつかんだ久々の「1勝」がよほどうれしかったようだ。