俳優生島勇輝(38)が15日、宮城県気仙沼市で行われた「みなと気仙沼大使」委嘱状交付式に出席した。

生島は東京生まれだが、父親のフリーアナウンサー生島ヒロシ(71)が気仙沼の出身。東日本大震災からの復興に全力を挙げる気仙沼の真の姿を全国へ伝えた堤幸彦監督(66)のドキュメンタリードラマ「Kesennuma,Voices.1~7」には、弟で俳優、ダンサーの生島翔(36)とともに出演している。

また、気仙沼産のイチゴを原料にした酒を作り、東京・祐天寺で経営するバー「ネゲネゲ」で提供するなど、同市の魅力発信や知名度向上、地域振興に貢献した点が評価された。

生島は「素直にうれしいです。僕は東京生まれの東京育ちだから、小さい頃は田舎というものに漠然とした憧れを持っていました。震災後に『Kesennuma ,Voices』をきっかけに気仙沼によく来るようになり、海の美しさやおいしいご飯、人の暖かさに触れて、気仙沼が大好きになりました。今までも心の中で気仙沼は故郷、田舎でしたが『みなと気仙沼大使』になったことで、気仙沼はオフィシャルな“僕の田舎”になりました」と笑顔を見せた。

菅原茂市長(64)から委嘱状を受け取ると、生島は市庁舎内のいろいろな課に行ってあいさつ。即席のミーティングも行って、大使として始動した。

生島は「気仙沼でお祭りをやりたいです。僕はお祭りが好きで、コロナ禍の前までは毎年みこしを担いでいたし、和太鼓も習っていました。大使に任命していただいて、気仙沼をどうやって盛り上げようか考えていた時に、前にいつかお祭りをやりたいと考えていたことを思い出して“そうだ、祭りだ!”と言う結論に至りました」と目を輝かせた。