日向坂46・渡邉美穂:「仮面ライダー」オファー“予言”は「ニアピン」 “変身願望”も “ミスター平成仮面ライダー”高岩成二は太鼓判

「グッドモーニング、眠れる獅子」に出演する高岩成二さん(右)とアイドルグループ「日向坂46」の渡邉美穂さん
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「グッドモーニング、眠れる獅子」に出演する高岩成二さん(右)とアイドルグループ「日向坂46」の渡邉美穂さん

 平成に放送された特撮ドラマ「仮面ライダー」シリーズで数多くの仮面ライダーのスーツアクターを務め、“ミスター平成仮面ライダー”とも呼ばれる高岩成二さんの主演ドラマ「グッドモーニング、眠れる獅子」が、4月23日に映像配信サービス「ひかりTV」で配信される。高岩さんにとって初の“顔出し”主演であるほか、自身がスーツアクターとして変身後を演じてきた仮面ライダー俳優との共演も話題。そんな高岩さんに“顔出し”主演の心境などについて語ってもらうと共に、本作でヒロインを務めるアイドルグループ「日向坂46」の渡邉美穂さんに、高岩さんとの共演や特撮作品への思いを聞いた。

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 ◇渡邉の「仮面ライダー」オファー“予言”は「ニアピン」

 ドラマは、高岩さん演じる50歳を過ぎて入社してきた新人の芸能マネジャー・九條和真が、ヒロインの売れないアイドル・綿貫玲実(渡邉さん)を狙う謎の集団「グリムリーパーズ」と戦いを繰り広げる姿を描く。

 スーツアクターとして数々のヒーロー作品に出演してきた高岩さんだが、初の“顔出し”主演については「カメラ前に“裸”で立っている感じがします。ちょっと照れくさい……ちょっとどころじゃないです(笑い)。恥ずかしい」と照れ笑い。「ここ(顔)に隔たりがないのがちょっと落ち着かないかな。視界が良すぎる感じがあります」と“違和感”を明かす。

 玲実に煙たがられ、邪険にされている九條役について、高岩さんは、「年齢も50過ぎでくたびれていて疲れ果てていてという部分では、ほぼほぼ僕。そしてスイッチが入り眠っていた獅子が起きて玲実を守るというのは、ちょっと前まで携わっていたヒーローの要素がある」と切り出し、「僕自身とこれまでやってきたものが一つになった役どころ。変な感覚ですけど楽しくやれました」と撮影を振り返る。

 一方、普段からアイドルとして活動する渡邉さんだが、「まったくジャンルの違うアイドルで、性格もキツめの子だったので難しいなと思った」と役柄の第一印象を告白。演じる際は、「とがった感じや小悪魔っぽい感じをいかに出せるかを試行錯誤しました」といい、「根っから性格が悪いのではなく、優しい子でいろんな過去とか背景があっての今といった、その子の良さを伝えられたらと思いながらやっていました」と役作りを語る。

 そんな渡邉さんは、自身が出演する番組「日向坂で会いましょう」(テレビ東京系)の占い企画で、「『仮面ライダー』のオファーもありそうです」と予言されていたが、本作の出演を「かすってはいますよね」とにっこり。聞いていた高岩さんも「ニアピンだよね」とうなずく。

 その言葉に渡邉さんは、「高岩さんや歴代のライダー俳優さんも出演されていますしね。番組のことを聞きつけた関係者のどなたかが『ちょっと面白い』みたいな感じで起用してくださったのかな(笑い)。ご縁があっていろんなものがつながってというのがなかったら、出演できていなかったかも」とちゃめっ気たっぷりに話し、出演を喜んだ。

 ◇渡邉美穂はライダー側?

 多くの特撮ヒロインと“共演”してきた高岩さんだが、今回の渡邉さんのヒロインぶりを見てどう感じたのだろうか。高岩さんは、「ヒロインじゃなくてもライダー側でもいいのでは」と絶賛。

 渡邉さんも「やってみたいです。絶対やります!」と思わず“宣言”してしまうほどテンションが上がり、「言葉にするって大事。言っていればいつかできると信じています」と前のめりに話す。

 アクションについても渡邉さんは、「人生で1回はやってみたい」と意欲を見せ、「簡単なものではないとは思いますが、練習してできたときの達成感もあるだろうし、なによりカッコいい。キレキレに動いているお姉さんになってみたい」と思いをはせる。

 やってみたいアクションについて、渡邉さんは「攻撃もしたいけど殴られてみたい(笑い)。やられる側の演技は大変だと思いますが、やってみたい。痛みとかに強く、ある程度は耐えられるタイプです」とにっこり。高岩さんも、「やられ役が好きな俳優さんは結構多い。やり終えた後の達成感はたしかにあると思う」とうなずく。

 ◇渡邉美穂語る“変身願望” 特撮ファン歓喜の“横並び”も

 今作の見どころについて、渡邉さんは「アイドル役ですが、いつも応援してくださっている皆さまには、また違った姿をお見せできたら」と切り出し、「特撮ファンの方々は私たちアイドルの世界に興味持ってもらえたらいいなと思うし、アイドルファンの方は特撮の世界を知って、『アクションってこんなカッコいいんだ』『こういう方々がいるんだ』というのを知ってもらえる良い機会になったら」とアピール。

 高岩さんは「特撮ファンの方が見たら、『この横並びって!』って思えるシーンや『この人と一緒に出ている』というシーンが多々あるので、そこを見つけて楽しんでいただけたらと思います」と呼びかける。

 最後に特撮作品に熱い夢を抱く渡邉さんに、高岩さんが「変身してみたい?」と水を向けると、渡邉さんは「してみたいです! やっぱりカッコいいなと思います」とコメント。すると高岩さんは「長年やったけど、俺(自身)は『変身!』と言ったことはない。言うのは主役で(自分の出番は)言った後だから」と話して周囲を笑わせていた。(取材・文・撮影:遠藤政樹)

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