東京・後楽園ホールが60周年を記念して初開催したプロレス興行「還暦祭」(16日)で、本間朋晃(45)が「頚髄損傷」と診断されたゼロワンの大谷晋二郎(49)にエールを送った。

 本間はこの日、真壁刀義、全日本プロレスの青柳優馬、青柳亮生と組んで「ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン」の内藤哲也、鷹木信悟、高橋ヒロム、BUSHIと対戦。試合には敗れたが、内藤とマッチアップでは大谷の得意技「顔面ウォッシュ」を繰り出し会て場を沸かせた。

 大谷は10日のゼロワン両国大会で杉浦貴との試合中、ジャーマンでコーナーのターンバックルに叩きつけられてから全く動かなくなった。「頚髄損傷」と診断され13日には手術が行われた。

 自身も17年3月に中心性頚髄損傷を負いながら奇跡の復活を遂げた本間が、あえて大谷の得意技を出したのは、伝えたい思いがあったからだ。「顔面ウォッシュ、初めてやりました。初めてだから不格好かもしれねえ。でも大谷さん、俺はあなたを信じてますから。自分のタイミングでゆっくり、ゆっくり、薄皮一枚一枚良くなっていくと思うので」と回復に期待。

「俺はあなたの気持ちが痛いほど分かります。俺もまだまだつらいこといっぱいあると思いますけど、俺は諦めないし、もっと上を目指して頑張りますから。大谷さん、絶対に折れないでください」と呼びかけていた。