巨人の元監督で野球評論家の堀内恒夫氏(74)が16日に自身のブログを更新し、甲子園で行われた阪神戦2試合で3失策を喫した坂本勇人内野手(33)について言及した。

「らしくない」と題したブログでは「昨日と今日の阪神戦を観て強く思ったことを一言いこう。坂本勇人。『らしくない』プレーが続いている。坂本が捕ったら99%アウトにしてくれる。それくらい守備は安定感もあるし信頼感もある。それが昨日も今日もエラーを記録している。ありえない」とつづった。

 坂本は15日の初戦では糸原が打ち上げたフライを落球し、大山の遊ゴロをはじいて6年ぶりの1試合2失策。2戦目の16日は一塁への送球が悪送球となって先制点を献上した。巨人の本拠地である東京ドームは人工芝で、甲子園は土のグラウンド。環境の変化もあるかもしれないが、堀内氏は「坂本の守備力でそれは理由にはならない」と断じた。

 さらに「送球のエラーも下半身のリズムが狂っているように見えた。それでもって上体だけで投げているような感じ」とし「バッティングもおかしい。ど真ん中のボールをセンターフライ」と攻守に〝異変〟を感じたようだ。

 坂本は左わき腹を痛めて開幕2戦目まで離脱した。その影響については「出場できなかったがバットが振れているだけにそれが関係しているとはちょっと考えにくい」との見解を示した。

 最後に「坂本に関しては明日の試合も注意してみたいと思っている」と締めくくった堀内氏。坂本の4失策はリーグワーストタイで、ここまで17試合の出場で早くも117試合に出場した昨季の自身の失策数に並んだ。ゴールデングラブ賞を5度獲得し、攻守の要であり、チームの精神的支柱でもある背番号6。一過性のものなのかどうか…。堀内氏も坂本の動向を注視していく構えだ。