女子プロレス「スターダム」春の祭典「シンデレラ・トーナメント」準決勝が17日の後楽園大会で行われ、MIRAI(22)が鹿島沙希(28)を破りベスト4に進出した。

 鹿島はこの日の2回戦で岩谷麻優をわずか17秒で撃破。難敵を迎え撃ったMIRAIは、ラフファイトに苦しめられると雪崩式フランケンシュタイナーも浴びて大ダメージを負ってしまう。

 それでも持ち前のパワーを生かしたスープレックスとラリアートで転じていく。粘る鹿島の丸め込み攻勢をしのぐと、最後はミラマーレ(変型アームロック)で捕獲しギブアップを奪った。

 準決勝戦と決勝戦が行われる29日大田区総合体育館大会に駒を進めたMIRAIは、新ユニット「ゴッズアイ」のワールド王者・朱里、壮麗亜美をリングに呼び込んでマイクアピール。「自分は魂込めて、優勝狙っていきます。最後に、自分に負けるな。限界を超えろ。ゴッズアイ、魂込めてロックオン!」と優勝宣言を繰り出した。

 番狂わせが続く今年のシンデレラ・トーナメントはこの日でベスト4が出揃い、MIRAI、なつぽい、コグマ、葉月と全員が優勝未経験者の新鮮な顔ぶれが揃った。準決勝ではなつぽいと対戦が決定。MIRAIは「ベスト4に自分は結構興奮してるんですけど、ベスト4を目指しているわけではないので。しっかり大田区総合体育館で勝って、初出場初優勝を目指したいと思います。この新格闘プリンセスがドレスとティアラをまとって夢を叶える瞬間を、魂込めて皆さんにお届けします」と誓いを新たにしていた。