【ニューヨーク州バッファロー発】WWEに復帰した元AEW副社長で〝アメリカン・ナイトメア〟ことコーディ・ローデス(36)が、存在感を高めている。

 WWE殿堂者で〝アメリカン・ドリーム〟こと故ダスティ・ローデスさんの息子は、2日の祭典「レッスルマニア(WM)」で6年ぶりにWWEへ電撃復帰。祭典では強豪セス・ロリンズを激闘の末に下したが、次回PPV「WMバックラッシュ」(5月8日=日本時間9日、ロードアイランド州プロビデンス)での再戦が決まった。

 ロウの冒頭にスーツ姿で登場したコーディはそのロリンズと対峙。ロリンズに「俺がWMで負けたのは、お前がサプライズとして現れたからだ」と主張され、さらに「俺が選んだ相手とサプライズで対戦してみろ」と挑発されると、コーディは「俺は挑戦から逃げるためにWWEに復帰したわけじゃない」と受諾した。観客はコーディの発言に「イエス! イエス!」チャントの大合唱。ユニバース(WWEファン)から指示されている証しだ。

 ロリンズが〝刺客〟に選んだのは、悪友のケビン・オーエンズ。コーディにとってはWWE復帰後初のメインイベントとなったが、オーエンズはWMでストーンコールド・スティーブ・オースチンの復帰戦の相手を務めた実力者だ。試合途中からはロリンズが現れリングサイドで見守る中、コーディはフロッグスプラッシュ、スワントーンボムを浴びて劣勢に陥った。

 それでもウラカン・ラナからスーパーキックで反撃。さらに豪快なカウンターのラリアートで吹っ飛ばした。パワーボムから雪崩式ブレーンバスターの波状攻撃にも耐えて、エプロンでのパワーボムを切り返して、オーエンズを巧みに場外へと転落させた。

 ここで、ロリンズがオーエンズに指示すると、オーエンズは面白くない表情を浮かべ、2人は大モメ。結局、リングに戻ることができず、コーディのリングアウト勝ちとなった。

 コーディは不完全燃焼ながらも、これで復帰後のシングル戦で3連勝。試合終了後はコーナーでアピールしようとしたところ、背後からロリンズに場外に突き落とされた。ロリンズとの遺恨は深まるばかりだが、生き馬の目を抜くWWEマットで確実にポジションを築きつつある。

 コーディVSロリンズの再戦が行われる「WMバックラッシュ」は日本時間5月9日にWWEネットワークで配信される。