DDTのKO―D無差別級王者・遠藤哲哉(30)が、V1戦(5月1日、横浜武道館)で迎え撃つ上野優希(26)を〝激辛採点〟だ。

 これまで挑戦者に対し厳しい言葉を述べてきた王者は、20日の調印式でもスタンスは変わらなかった。「プロレスラーとしてはいいものを持っている」としつつも「今回は、そんなに注目されてないのかなと思っていて。上野に、勝つビジョンが見えてないのでは。それから、人間としての薄っぺらさに尽きる」とバッサリ切り捨てた。

 遠藤は3月20日の両国国技館大会で同期のライバル・竹下幸之介との46分を超える頂上対決を制してベルトを奪取した。だからこそ、王座戦を控えた上野の姿勢に疑問しか感じなかった。

 これまでの前哨戦を踏まえても「印象? はっきり言って変わってない」ときっぱり。上野もベル奪取への意欲を示しているのは事実だが、王者は「挑戦者としては100点。王者としては0点。DDTの未来を背負いたいなら王者にならないほうがいい」と忠告するのを忘れなかった。

「今回の俺の役割は挫折を味わわさせること」と予告した遠藤が厳しい洗礼を浴びせる。