ジャニーズの人気グループ「SixTONES」の松村北斗(26)が出演しているフジテレビ系ドラマ「恋なんて、本気でやってどうするの?」(月曜午後10時)が18日に初回放送を迎えた。ところが、ネット上では「稔さんがいない現象」が発生。一体どういうことなのか?

 このドラマは女優の広瀬アリスが主演し、その相手役に松村がキャスティングされた。ドラマの中で松村は、フレンチビストロのギャルソン兼見習い料理人という役どころで、女性を癒やす天才のイケメン・長峰柊磨を演じている。初回の放送でも、柊磨目当ての女性客をうまく応対するイケメンぶりを発揮した。

 ただドラマが進むにつれて、SNS上では「稔さんじゃない」「稔さんチャラ男になっちゃった」と残念がる声も上がっていったという。

 この「稔さん」というのは、今月9日まで放送されていたNHK朝の連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」で、松村が演じていた雉真稔の役名。同ドラマは、朝ドラ史上初となる3人のヒロインが3世代の物語を演じたことで話題となった。松村は1人目のヒロイン・上白石萌音が演じた安子の夫・稔役だったが、この稔さんが優しさあふれる好青年だったため、人気が爆発した。

 芸能関係者は「この『カムカム』を見て、初めて松村のことを知ったり、松村がジャニーズ、SixTONESだということを知った人も多かった。一気にファンをつかんだんですが、そういった〝稔さんファン〟がSixTONESのユーチューブなどを見たら、やっぱり『稔さんがいない』という感じになったそうです。朝ドラの役とSixTONESでの松村のイメージが大きくかけ離れていたということのようです」と指摘する。

 同じような現象が、今回のドラマで松村が演じている役でも起こってしまったということのようだ。

 こんな「稔さんがいない現象」があったためか、ドラマの初回視聴率は7・0%と低空飛行でのスタートとなってしまった。フジテレビの月曜10時枠は、前クールのドラマ「ドクターホワイト」も数字的にはさほど良くはなかったが、それをも下回るスタートだ。

 とはいえ今回の「稔さんがいない現象」は、松村の演技力が高いことの証明でもある。

 前出の関係者は「稔さんと柊磨くんは役が違うのだから、同じ松村が演じてもイメージが違うのは当たり前。むしろ誠実な男もできてチャラ男もできる。演技の振り幅が大きいともいえます。もともと松村はジャニーズの中でも演技力があると評されてましたが、それを裏付けるドラマになったということ」と指摘する。

「恋なんて、本気でやってどうするの?」が終わるころには、「柊磨くんがいない現象」が起きるかもしれない?(視聴率は関東地区、ビデオリサーチ調べ)