日本スケート連盟は21日、都内で理事会を開催し、フィギュアスケートの今年度の強化選手を発表した。

 男子は昨年末の全日本選手権覇者の羽生結弦(ANA)、3月の世界選手権で自身初の金メダルを獲得した宇野昌磨(トヨタ自動車)、北京五輪および世界選手権銀メダルの鍵山優真(オリエンタルバイオ・中京大)らが選ばれた。

 女子は世界選手権金メダルの坂本花織(シスメックス)、北京五輪代表の樋口新葉(明大)、同代表の河辺愛菜(中京大中京高)、22年四大陸選手権優勝の三原舞依(シスメックス)が選出された。全日本選手権をケガで欠場して北京五輪不出場の紀平梨花(トヨタ自動車)は強化から外れた。

 また、ペアでは世界選手権銀メダルで話題の〝りくりゅう〟こと三浦璃来&木原龍一(ともに木下グループ)も特別強化選手に選出。アイスダンスでは北京五輪代表の小松原美里(29)&尊(ともに倉敷FSC)、世界選手権代表の〝かなだい〟こと村元哉中&高橋大輔(ともに関大KFSC)が強化選手Aに入った。

 なお、進退に注目が集まる羽生に関して、特別強化選手に選ばれたことと現役続行の意思は「イコールにはならない」(日本スケート連盟)といい、あくまで基準に沿って選出。現時点で羽生から引退届は出ていないが、現役続行の意思表示も届いていないという。

 羽生は2月の北京五輪で人類初のクワッドアクセル(4回転半ジャンプ)に挑戦。男子4位に終わった後に「これからも羽生結弦として、羽生結弦が大好きなフィギュアスケートを大切にしながら極めていけたらいいなと思っています」と話していた。