アニメ「夜明け告げるルーのうた」「映像研には手を出すな!」などの湯浅政明監督が手がける劇場版アニメ「犬王」(5月28日公開)の舞台となった京都での試写会が4月21日、T・ジョイ京都(京都市南区)で開催され、湯浅監督が舞台あいさつをした。
ウナギノボリ
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「犬王」は、作家の古川日出男さんの小説「平家物語 犬王の巻」(河出文庫)が原作。湯浅監督は、原作を読んで「時代劇なんですけど、オカルティックな内容を含んでおり、京都を舞台にしていて、京都はそういうこともありうる街だと感じていた」といい、「(企画書に)『室町時代のポップスターを描く』と書いてあり、その一文に、自分にもできることあるなと思った」と今作を製作した動機を語った。
湯浅監督は、「初心に戻って作った」といい、作品にも「初心が大事、初心を忘れない人は強いということもテーマになっている」と語った。見どころについて「2人の若者が自分たちの力を信じてのし上がっていく姿をロックに乗せて描いている」といい、「一風変わった面白い映画ができた。音楽に乗ってもらって、歌詞を聴けばより分かって熱く盛り上がれる映画。ぜひ楽しんで」と呼びかけた。
ドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」の野木亜紀子さんが脚本、NHK連続テレビ小説「あまちゃん」の大友良英さんが音楽を担当。サイエンスSARUがアニメーション制作を手がけた。室町時代を舞台に、世阿弥と人気を二分した実在の能楽師・犬王と、盲目の琵琶法師・友魚の友情が描かれる“ミュージカルアニメ”。犬王役はロックバンド「女王蜂」のアヴちゃん、友魚役は森山未來さんが声を担当。そのほか柄本佑さん、津田健次郎さん、松重豊さんも声優を務めている。
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