阪神・矢野監督「もちろん、俺も歯がゆい」 小野寺の代打逆転満塁弾も勝ちにつながらず

 降雨中断中、ベンチで梅野(左)に打撃指導する矢野監督(撮影・西岡正)
 5回、勝ち越しを許して降板する馬場(18)、ぼう然とする矢野監督(撮影・西岡正)
 5回、ベンチから試合を見つめる矢野監督。右は空振り三振に倒れた佐藤輝(撮影・堀内翔)
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 「DeNA7-5阪神」(21日、横浜スタジアム)

 六回裏無死一、二塁で降雨コールドとなり、阪神は4連敗を喫した。ビジター球場12連敗で、今季ワーストの借金16となった。1-3の四回に代打・小野寺が今季1号となる逆転満塁アーチをマーク。もっとも、5-3の四回から登板した2番手・馬場が楠本に右越え本塁打を浴び、五回には藤田、大田に適時打を浴びるなど3失点。阪神・矢野監督が試合を振り返った。

 -スタメンで起用した2人(熊谷、山本)が躍動。

 「しっかりしたね。なかなか頭で使ってやるというところがなかったけど、まあ、途中からいきながら、うん、今日はスタメンやったけど、いい中身を見せてくれたので、また使いたいなっていう感じの結果と姿を見せてもらえたかなと」

 -小野寺も2ストライクから満塁弾。

 「もちろんね、代打で打つのは簡単じゃないしね。もちろん甘い球だと思うけど、それをしっかり仕留めたっていうのも立派やし。まあ、あいつもこれが今シーズンの初ヒット。まあ、1本出たんでね。またスタメンで出るチャンスを自分でつくってほしいし、どういう形であれ、あいつも勝負がかかっているんでね。そういう気持ちでこれからもいってくれたらと思います」

 -小野寺はムードメーカー的存在。打てば盛り上がったのでは。

 「まあまあそれは、もちろん勝ち越しのね。そういうムードもあがる1本やったんで。もちろんそうなったと」

 -それだけにちょっとリードを守り切れなかったのが。

 「守り切れなかったって言うか、一番、逆に言うと苦しい、勝ちの最後の6、7、8やったらだいぶ形は決まりだしてきたけど、そこの形がまだどうしてもあれやし、馬場にもう一人もう一人というところがね、こういう結果になったんで。それは俺も受け止めなあかんし」

 -雨でマウンドのぬかるみもあった。

 「赤土はすべるしね、投げにくいのはもちろんあるけど、そんなん言い出したら」

 -この展開で勝てない歯がゆさは。

 「もちろん、俺も歯がゆいよ」

 -打線は熊谷、山本がいい働き。3番には佐藤輝に。

 「何か流れが作れるようにというか、きょうはダンの本塁打があったけど、なかなか一本、最後の点をとるところ出ないというか打線のつながりが見えないので打順を変えたりしてるんやけど、なかなかうまくいかんね」

 -普段出ていない選手の頑張りで主力選手にも刺激。

 「もちろんね、みんな必死でやっているし、でも中心で出ているやつらが引っ張っていくのが一番大事なことっていうのはね。スタメンで出るのはある程度、責任があるので。もちろん、引っ張ってもらわないと困るかなと思う」

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