立憲民主党の泉健太代表(47)は22日、国会内で開いた会見で、安倍晋三元首相がロシアのプーチン大統領を戦国の武将、織田信長に例えたことについて言及した。

 安倍氏は21日に都内で行われたシンポジウムで、プーチン大統領を「力の信奉者で戦国時代の武将みたいなものだ」として「織田信長に人権を守れと言っても通用しないのと同じだ」と語っていた。

 泉氏は会見で「『戦国武将』と(過去、北方領土返還交渉で)27回会談し、『同じ未来を見ている。ゴールまで駆け抜けよう』と言ったのが、安倍さんだ」とした上で「それだけの盟友であれば、メンタリティもよく分かるだろうから、安倍氏がプーチン大統領(の暴走)を止めてほしい」と皮肉った。

 安倍氏は首相在任中、プーチン大統領をはじめ世界各国首脳との会談を数多く行い「外交の安倍」として内外から評価を受けていた。

「プーチン大統領の暴走を食い止められるのは、安倍氏しかいない」(政界関係者)という声まで上がるほどだったが、ちぐはぐな発言ばかりが目立ち、野党内から批判の声が上がっていた。

 立民議員は「安倍氏はウクライナ情勢を見て突然、〝核保有論〟を言い出した。ゼレンスキー大統領が国会演説すれば『日本はウクライナ国民とともにある』と発言するありさまだ」と語っている。