タレントの小倉智昭(74)が23日、都内でBS松竹東急の歌番組「小倉智昭の昭和懐かしヒット曲!!~あのアイドルに会いたい~」記者会見に出席した。小倉は昨年、がん治療のため活動を休止。約半年ぶりにテレビ復帰した小倉にとって復帰後初の公の場。

 小倉は2018年に膀胱がんの手術を受けたが、昨年10月にがんが肺に転移したことを公表。現在は科学療法で治療を受けている。

 以前は3時間睡眠の生活スタイルだったが「ショートスリーパーでエジソンやナポレオンのような天才なんじゃないかと自分に言い聞かせてたんですが、いくらでも寝られるんですよ(笑い)」と生活の変化を明かした。

 元気そうな小倉だが腸で代用膀胱を作っているための苦労も。「腸というのは神経がないんです。膀胱だと尿がいっぱいになると『あ、おしっこだ』って分かるじゃないですか。腸は分からないんです。400~500CC溜まるんですけど、そこから先は外に漏らしてしまうのでオムツをして生活してる。たまに粗相をする時があって、それは辛いですね」と話した。

 また活動休止期間にテレビを観る機会が増えたという小倉。報道陣から「(コメンテーターとして)言いたいことはあるか」と問われると「そりゃね、いっぱい言いたいことありますよ」と即答。「ウクライナの人たちの生活を見たら自分はマシだなって思います。生きていられる訳ですから。どうにかならないんですか。あのプーチンの傍若無人さをこのまま見過ごすわけにはいかないと思うんですけどね。みんなと同じようなことを思いながらテレビを観てます」。

 今後については「私と同じように闘病生活を送っている人がいると思います。そういう人たちのの少しでも参考になることがあればお知らせしていくようにします。これからもできるだけ毒舌は吐きたいと思います」と笑みを見せていた。