直木賞作家今村翔吾氏(37)が、日本全国の読者や子どもたちに直接会いに行くことを計画しているイベント「まつり旅」の行き先が、47都道府県全てをコンプリートしたことが24日、発表された。

今年1月に「塞王の楯」で第166回直木賞を受賞した今村氏は、賞受賞のお礼を兼ね1度も家に帰らずに約100日間かけて、ワゴン車で47都道府県の学校や書店などを巡ることを発案。イベント開催先を3月24日から今月20日まで募集していた。最終的に286件の応募があり、北は北海道から南は沖縄まで全国津々浦々を巡る。

今村氏は「うれしいです。途中経過では応募のない県もあったんですがリーダー。最高です。これから具体的な日程調整に入ります」と話している。

予定では、車内で執筆できるよう改造・特注したワゴン車に乗り込んで5月30日に、かつて埋蔵文化財調査員として勤務していた滋賀県守山市を出発。西日本を回り、フェリーで沖縄へ。その後、中部・関東地方を経由して北海道へ。最後はデビュー作「火喰鳥 羽州ぼろ鳶組」の舞台・山形県新庄市でフィニッシュする計画を立てている。

「日本は広い。まだ見ぬ土地や人にお会いすることは、この上もない喜びです。今からワクワクしています」と場所と日程の最終調整を進めている。

今村氏はTBS系報道番組「Nスタ」(月~金曜午後3時49分)に月に1回、コメンテーターとして出演中。今月のフジテレビ系情報バラエティー「土曜はナニする!?」(土曜午前8時30分)では、月替わりショートドラマ「イケドラ」で脚本家デビューを果たした。

30日の日本テレビ系教育バラエティー「世界一受けたい授業」(土曜午後7時56分)では「戦国武将人気ランキング」を発表する予定だ。