脳科学者の茂木健一郎氏(59)が25日、ツイッターを更新。日本の中学受験を厳しい論調で批判した。

 茂木氏は「中学入試という文化は悪です。どんなに美辞麗句をつかっても、人間に投資しているのではなく、偏差値に投資しているだけ」とバッサリ切り「フィギュアスケート競技の年齢制限の議論があるのと同様、中学入試の過当競争は社会的に排除すべきです」と持論を展開した。

 さらに添付した動画では「日本のユーチューブの浅はかな文化は嫌い」とし、その原因が中学受験にあるとした。茂木氏は日本の中学受験について「中学受験のために小学2年生くらいから塾に行って問題をやるのは正気の沙汰じゃない。幼児虐待」と言い切り「あれは人間を見てるんじゃない。偏差値を見てる。中学受験の塾の人達って人間に投資してるんじゃなくて偏差値に投資している」と批判した。

 さらに自身の経験を踏まえ「人間に投資するっていうのは一人ひとりに向き合い愛情、時間、注意を注ぐこと。そうすれば人は伸びていく」と主張した上で「日本のユーチューブは皮肉ったり、露悪的なこと言ったり、煽ったり、論破したりとヒューマニズムがない。なぜそうなったというと人間に投資しないから。それは中学受験に群がる塾の文化に始まったと思っている」と指摘し「人間に投資しないとこの国は滅びる」と危機感を訴えた。