新日本プロレス5月1日福岡ペイペイドーム大会でIWGP世界ヘビー級王者オカダ・カズチカ(34)に挑戦する内藤哲也(39)が25日、〝ホーム〟を自任する広島の地で猛デモを敢行した。

 今年だけで3度目となるオカダとのシングルマッチでIWGP世界王座初戴冠を狙う。この日の広島大会では高橋ヒロム、BUSHIとのトリオでオカダ、矢野通、YOH組と対戦した。

 マネークリップに捕獲された内藤はツームストーンパイルドライバーを切り抜けて、バックエルボー連射の反撃に出る。コリエンド式デスティーノを阻止されるとフロントキックで反撃を許し、オカダから代わった矢野からも猛攻を受けるが、金具むき出しのコーナーに自爆させて形勢逆転。最後はBUSHIからコードブレイカーのアシストを受けてのジャックナイフ式エビ固めで、3カウントを奪ってみせた。

 試合後のリング上ではオカダと対峙し、右手を突き上げてグータッチを求める。オカダがこれに合わせると見せかけてレインメーカーを狙ってくるが、内藤は間一髪で回避。急所蹴りを見舞うと必殺のデスティーノまで浴びせて完全にKOしてみせた。

 マイクを握った内藤は「いま新日本プロレスで一番強い男、オカダが倒れている姿を見て(カープファンである自分の)ホーム広島のお客様が大喜びしてるよ。次のタイトルマッチの試合後も、同じようにオカダが倒れていることでしょう。その姿を楽しみに! 5月1日福岡ペイペイドームまで、トランキーロ! あっせんなよ」とアピール。横たわる王者を踏みつけて勝ち誇った。

 タイトルマッチまであと1週間を切って前哨戦もいよいよ大詰めに差し掛かっている。「このタイミングでホーム広島で試合ができて、俺にとってものすごくプラスになりましたよ」と振り返った内藤は「『オカダが防衛するんだろ?』『50周年イヤーはオカダが引っ張るんじゃない?』なんて思ってる方も多いんじゃないの? だからなんだよ? やっちゃろうや! カブロン」と、佐々岡真司監督や上本崇司が使用して今季のカープで流行中の言葉を引用しベルト奪取を誓った。