エンゼルスの大谷翔平投手(27)は25日(日本時間26日)の本拠地アナハイムでのガーディアンズ戦に今季初の「2番・DH」でスタメンに名を連ねた。1番はウォード、3番トラウト、4番ウォルシュ、5番レンドンと続く。発表を受けて報道陣は少なからずざわついた。

 開幕戦から16試合連続で1番での起用に、地元メディアなどから懐疑的な声が上がっていたが、24日(同25日)のオリオールズ戦で4打数2安打、四球と失策で4度出塁し、2度生還。復調の気配を見せると同時に1番の役割を果たしてチームの勝利に貢献していた。

 しかも、ジョー・マドン監督は23日(同24日)に「彼は(先頭打者を)うまくハンドルしている。昨年、そのポジションで生産的だった。だから今年も同様のものが見られると思っている」と動かさないと明言したばかりだ。

 会見したマドン監督は「テーラー(ウォード)が本当にいい仕事をしているから、トップ(先頭打者)にしてみてどうなるか見てみたいと感じた。今、彼が先頭を打つのが最も納得のいくことだった。決してショーヘイが良くないのではなくて、テーラーがすごく良いから、きっとショーヘイの前で出塁してくれると信じている。とても良いアプローチを持っている」と説明した。

 ウォードは開幕を負傷者リストで迎え、16日(同17日)にメジャー昇格。そこから8試合連続で先発して、26打数9安打、打率3割4分6厘、1本塁打、2打点と好調だ。

 マドン監督は「少しの間、先頭はテーラーで試してみたいと思っている。テーラーがいなかったらショーヘイに先頭を任せる、その考えは変わっていないよ。でも、今はこれでどうなるか、興味がある」と付け加えた。1番ウォードがチームと大谷にどんな化学変化をもたらすのか注目だ。