映画「グッバイ・クルエル・ワールド」のお披露目試写会が26日、都内で行われ、大森立嗣監督(51)が、登壇した。

同作は素性を明かさない強盗組織がラブホテルで秘密裏に行われていたヤクザの資金洗浄現場を襲い、大金強盗に成功。日常に戻るはずが、ヤクザが刑事を雇い、大波乱のゲームが始まる、エキサイティングな作品。

主演は「ドライブ・マイ・カー」でアカデミー賞主演男優賞を受賞した西島秀俊(51)が務めた。

大森監督は「群像劇はあまりやったことがなかったし、チャレンジでした」とあいさつし、「みなそれぞれ、居場所がない人たちがいがみ合っている、現代の縮図を表す映画にしたいと思っていた」と作品を語った。

この日、キャスト陣は動画でコメントを寄せた。西島は「若手から大ベテランまで、それぞれの世代の俳優たちの群像劇なので、楽しめると思います」とアピールした。

大森監督は西島に主演をオファーしたことについて、「最初に決めた」と明かした。「年が近くて、あまり演じるキャラクターに線引きしない印象があった」と話した。

同作は今秋全国公開。西島のほか、斎藤工(40)宮沢氷魚(28)玉城ティナ(24)宮川大輔(49)大森南朋(50)三浦友和(70)ら豪華キャストがクルエル・ワールドに挑む。

大森監督は「なかなか大変な時代なので、難しく考えずに俳優陣と音楽、物語を含めて映画を楽しんで欲しい」と話した。