今回も〝貸し切り〟となった。新型コロナウイルスのワクチン特例承認取り消しをめぐる反ワクチン訴訟の第3回口頭弁論が26日、東京地裁で開かれた。過去の同訴訟ではノーマスクの関係者が殺到し騒動になったというが、この日はどうなったのか。

 昨年10月の第1回口頭弁論では数百人がノーマスクで裁判所内に入って混乱したと共同通信が伝えていた。そのためか1月の第2回口頭弁論では裁判所内の出入りが制限される対応が取られていた。

 今回もノーマスクの傍聴希望者が押し掛けることが予想されたため、午前中の裁判は同訴訟の1件のみという厳戒態勢に。裁判所内への立ち入りは制限され、裁判所前はものものしい雰囲気となった。

 傍聴券を求めて並んだのは79人で26人が当選。集まった人の多くはノーマスクだった。裁判所前では一部の関係者が裁判所職員に詰め寄る場面があったし、あるノーマスク男性が記者に「あなたは公安ですか?」と詰問してくるなど、ピリピリしたムードもあった。

 とはいえ集まった人数は多いとはいえない。この厳戒態勢は次回も続くのか。東京地裁の広報担当者は「次回も同じ対応をするかは何とも言えない」とだけ話している。