フリーキャスターの辛坊治郎氏(66)が26日、パーソナリティーを務めるニッポン放送「ズーム そこまで言うか!」に出演。北海道・知床で遭難した観光船の運行会社の対応に、疑問の声を上げた。

 23日午前10時ごろ、知床の観光船「KAZU 1(カズワン)」は港を出発。午後1時13分ごろに船から無線で「沈む」などと連絡した。

 それを無線で傍受した「カズワン」とは別の観光船の運行会社が、海上保安庁に通報。その直後に「カズワン」から、携帯電話で海上保安本部に救助要請があった。

 辛坊氏は「何が起きたのかを知らないと、原因の究明ができない」と言い「運行会社が何をしていたのかがまったくナゾなんですよ。同業の人が海上保安庁に連絡する前に、運行会社の人が連絡できるでしょ?それをした気配がないんです」と話した。

 さらに「運行会社が何をしていたか。無線が通じていたなら、最初にエンジンが止まったのか、浸水が始まったのは何時の時点なのか。救助要請をどうしてしなかったのか。それを運行会社が説明すれば一発でわかる話なのに」と述べた。

 また、この日午前には、行方不明となった「カズワン」の捜索にあたる地元の漁師の船が、船体の可能性がある影を魚群探知機で発見。現場は水深約30メートルの場所だという。