【テネシー州ノックスビル発】WWE・ロウに〝女帝〟アスカ(40)が電撃復活だ。
女帝は昨年7月のPPV「マネー・イン・ザ・バンク」に出場した後、欠場を続けた。米メディアによれば左肩を負傷していた模様で、昨夏には自身のインスタグラムに、左腕に装具を付けた写真を投稿していた。
復帰が待望されてきた中、この日のロウにはアスカの宿敵ベッキー・リンチが登場。2日の祭典「レッスルマニア」で、ビアンカ・ブレアにロウ女子王座を奪われており「タイトルなしで登場したくなかったが、ドン底なら這い上がるだけだ。私は必ず再びチャンピオンになる! 誰も私を止めることはできないし、永遠にチャンピオンでいるわ。ビアンカもソーニャ(デビル)も私を止めることはできないのよ!」とまくし立てた。
その時だ。会場にアスカの入場テーマ曲「The Future」が流れた。衝撃を受けたベッキーは思わずマイクを落としたが、女帝は「アスカ」とカタカナで書かれた扇子を振りながら姿を現した。約9か月ぶりのWWEマット登場に観客は大熱狂だ。
アスカはマイクと持つと「おーしゃっ、帰ってきたぞ、おらーっ! ワシがアスカじゃ~!」と日本語で絶叫。観客も「アスカ! アスカ!」の大チャントで女帝の帰還を歓迎した。
ご機嫌な表情のアスカは、今度は英語で「ワシがお前を止めてやるぞ!」と、言い放つと「No one is ready for Asuka!(誰もアスカを倒すことはできない!)」の決めゼリフでベッキーを挑発。さらには、宿敵の鼻を右手ではじく〝鼻ピン〟攻撃を食らわせ、余裕のダンスも披露し侮辱してみせた。
怒りのベッキーはフルスイングの右フックを見舞ったが、アスカはこれをかわして高速のバックブロー。ベッキーにかわされたものの、元ロウ&スマックダウン女子王者が貫録を見せつけた。
バックステージでのインタビューでも英語で答えて「ワシは帰ってきたぞ~! これで暴れまくったるからな。ベッキー、しゃべり過ぎ。私がレスリングというものを教えてさし上げるわ」と抗争勃発のベッキーに忠告。さらに「そしてワシはロウ女子王者に戻るんじゃ」と陽気にロウ女子王座奪回を宣言した。
WWEで最も成功した日本人レスラーと言っても過言でない女帝の復活で、WWEの女子戦線が一気にヒートアップしそうだ。