パイレーツの筒香嘉智内野手(30)が26日(日本時間27日)、本拠地で行われたブルワーズ戦に「4番・一塁」で先発出場し、5打数1安打1得点。2試合連続安打をマークしたが、チームは乱打戦の末に8―12で敗れた。

 自身も3度の好機で凡退した。先発右腕ウッドラフと対峙し、1点ビハインドで迎えた3回の一死一、二塁の第2打席はフルカウントからチェンジアップにバットが空を切り、初回に続いて2打席連続三振に倒れた。

 2点差とし、追い上げムードになっていた5回の第3打席も無死二、三塁の好機だった。しかしながら2番手左腕スーターから痛烈な当たりを放つも、三塁手に好捕されて三ゴロ。6点を追う7回無死一、二塁の第4打席も3番手左腕ミルナーの初球シンカーに詰まらされ、好機を生かせず三ゴロに倒れた。

 5点差の9回の第5打席に鮮やかな左前打を放ち、三進後にぺレスの内野ゴロの間にチーム8得点目のホームを踏んだが、勝利を呼び込むことはできなかった。

 これで打率は1割9分2厘。開幕から15試合に出場し、待望の今季1号は不発のままで63打席ノーアーチとなっている。それでも試合後の筒香は「いい当たりが正面を突くことが多いが、ここを耐えてやるべきことをきっちり積み上げたい。自分の打撃を無理することなく、我慢することが大事」と前を向き、自らに言い聞かせるように気合を入れ直していた。