徐々に風当たりが強まり始めている。パイレーツの筒香嘉智内野手(30)は27日(日本時間28日)、本拠地でのブルワーズ戦に「6番・一塁」で先発出場。2四球を選んだが、2打数無安打に終わって3試合連続安打とはならなかった。

 守備では1点リードの7回に無死一、三塁のピンチから相手打者・テレスの放った強いゴロを後逸。今季初失策となり、同点にされた。この回で2点を奪われてリードを許すと、そのままチームも3―1で敗戦。攻守両面で精彩を欠いた。

 今季初めて6番に降格し、快音はなし。ただ、この試合では2つの四球を選んだことで打撃好調のケブライアン・ヘイズと並んでチームトップタイの通算10四球をマークしている。打点も27日現在でチーム2位タイの7。しかし打率は1割8分5厘にまで降下しており、本塁打も0のまま開幕から67打席ノーアーチとなっている。

 さすがにパイレーツファンも打撃不振の続く筒香には段々とイライラを募らせているようだ。この日のツイッター上には「ツツゴウは長期的な答えにはならない。もっといい人がいるはずだ」「今、ヨシ・ツツゴウは打率2割以下、守備も平均以下だ。なぜ、彼は毎日ラインアップに残っているのだろうか?」などと批判的な書き込みも散見されている。「そろそろメイソン・マーティンを起用する時間だ。彼は最初に苦労するかもしれないが、今のツツゴウの結果よりもずっと良いものになる」と傘下3A所属の22歳若手有望株マーティンの起用を求めるコメントもあった。

 一方、米メディア「ファンサイデッド」に設けられているパイレーツ情報専門コンテンツ「RUM BUNTER」では「ヨシ・ツツゴウのパワー不足」と題した記事も掲載されている。記事内では「彼は今シーズン、ピッツバーグ・パイレーツの巨大なパワーの脅威となることを期待されていたもののスロースタートとなっているのが現状だ。パワーのある打撃をしながら、多くの四球を選ぶことで知られている選手である。しかし、パワーは皆無に等しい」などと指摘され、筒香にとってはかなり手厳しい内容と言えそうだ。

 それでも復調を期待する声はチーム内でも根強いだけに、筒香の打棒爆発が待たれる。