佐渡島の星になれ! 巨人の育成6位ルーキー・菊地大稀投手(22=桐蔭横浜大)が29日に、支配下登録された。

 今季はここまでイースタン・リーグで12試合に登板し2セーブ、15イニングを投げてリーグトップの26奪三振を記録。圧倒的な数字を残して、ルーキーイヤーながら支配下昇格をつかみ取った。

 前日の夜に昇格を知らされたという菊地は「非常に驚いています。まだあまり実感は湧いてなくて、これから徐々に湧くのかなと思います」と初々しい表情。それでも「今まで悔しい思いをして、大学を経てやっと今の舞台にはいれてうれしい気持ちと、一軍で沢山活躍をしようという気持ちです」と決意はすでに固まっていた。

 地元である新潟・佐渡島出身者としては初のプロ野球選手の誕生。「ここからが本当に自分にとってもスタートなので、しっかりと結果を残せるように準備して、島の皆様にはこれからも応援よろしくお願いしますと言いたいです」。その熱い思いは早くも実現できるかもしれない。来月10日には新潟でDeNA戦が開催予定で、登板が叶えば凱旋試合となる。「地元で投げられることになれば同級生もたくさんいますし喜んでくれるので、そこに向けてしっかりやりたいなと思います」。

 右腕の言葉通り、ここが本当のスタートライン。佐渡から球界の頂へ、飛翔の時だ。