女子プロレス「スターダム」春の祭典「シンデレラ・トーナメント」は29日の大田区総合体育館大会で優勝決定戦が行われ、初出場のMIRAI(22)が初優勝を飾った。

 同日の準決勝でなつぽいを破り、優勝決定戦の舞台に立ったMIRAI。相手は葉月との「FWC」同門対決を制したコグマだ。

 コグマのジャーマン、重量感ある場外へのダイビングボディーアタックを浴びて窮地に陥ったが、意地でリングに立ち続ける。要所要所でラリアートを浴びせて追撃を防ぎ、最後は旋回式のバックフリップから、ミラマーレショック(旋回式みちのくドライバーⅡ)で勝利を奪った。

 2019年5月のデビューから所属した東京女子プロレスを昨年8月に退団。リングネームを舞海魅星からMIRAIと改め、1月からスターダムのリングに参戦した。

 ジュリア率いる「ドンナ・デル・モンド」を離れ、朱里が立ち上げた新ユニット「ゴッズアイ」に加入したばかりで、さっそく結果を残した。

 優勝者に贈られる青いドレスに身を包んだMIRAIは「3年間プロレスをやってきて、これが初めて勲章、初めて何かを手に入れた瞬間が今です。悔しい天井ばかり見てきたので、違う景色が見られてうれしい」と感無量の表情を浮かべた。

 同トーナメント覇者は一つだけ願いをかなえられる。MIRAIは「白いベルト(ワンダー王座)に挑戦したいと思います。次の大田区なんていかがでしょう」。5月5日福岡国際センター大会で行われる同王座戦(王者・上谷沙弥 vs 舞華)の勝者に、5月28日大田区大会で挑戦することが確実となった。

「自分が魂を込めて白いベルトをもらいます」と誓った新格闘プリンセスがこの勢いのまま、スターダムマットに旋風を巻き起こす。