新日本プロレス5月1日福岡ペイペイドーム大会で、IWGP世界ヘビー級王者オカダ・カズチカ(34)が内藤哲也(39)の挑戦を退け4度目の防衛に成功した。

 2月札幌大会で内藤を相手に同王座V2に成功したオカダだったが、3月大阪城大会「NEW JAPAN CUP」準決勝で雪辱を許した。1勝1敗で迎えた今年3度目のシングルマッチは、互いに一歩も譲らない意地の張り合いとなった。

 エスペランサからコリエンド式デスティーノを浴びたオカダだが、デスティーノを阻止すると旋回式ツームストーンパイルドライバーで突き刺す。ローリングラリアートからのレインメーカーをかわされると、ポルボ・デ・エストレージャで丸め込まれあわやの場面を作られた。ならばとドロップキックから開脚式ツームストーンパイルドライバーを決めたオカダだったが、レインメーカーはまたもかわされデスティーノで戦況を五分に戻されてしまう。

 内藤が抜いてきた伝家の宝刀スターダストプレスを間一髪でかわしたオカダは、激しいエルボー合戦を展開。レインメーカーにカウンターの張り手を浴びながらもデスティーノは許さない。レインメーカー式の延髄蹴りを叩き込むと、卍固めの体勢から変型のエメラルドフロウジョンを発射。ついにレインメーカーをさく裂させて大激闘に終止符を打った。

 試合後のリング上では「内藤さん、3回目ですけど、俺はめちゃめちゃ楽しかったよ。グラシアス。あと張り手を、闘魂を注入してくれてありがとう」と内藤に呼びかけ。「21年ぶりの福岡ドーム大会、またやりたいですね。ただ、やるだけじゃなくて。まだ席、たくさん空いてるし。超満員になるよう、僕たち新日本プロレスも素晴らしい戦いを皆さんにお届けします」と、超満員を目標に同会場再進出を熱望した。

「福岡に! カネの雨が降るぞ!」と決めゼリフで大会を締めくくった…かと思われたオカダだったが、その直後にジェイ・ホワイトが乱入。1年ぶりに日本のリングに戻ってきたバレットクラブのリーダーにブレードランナーを浴びてKOされてしまう。最後は2013年5月に福岡の地で生まれたバレットクラブのメンバーにリング占拠を許し、21年ぶりの福岡ドーム決戦はまさかのバッドエンドとなってしまった。