米女優アンジェリーナ・ジョリー(48)が、4月30日にウクライナ西部の街リビウをサプライズ訪問したことが分かった。国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)特使を務めるジョリーが、市内のコーヒーショップを訪れ、居合わせた女性に笑顔でサインする様子などが撮影された動画がSNSに投稿された。

リビウはロシアの侵攻を受ける最前線からは離れているものの4月中旬にはロシア軍のミサイル攻撃を受けている。訪問理由は分かっていないが、UNHCRの広報は「UNHCRとは関係のない個人的な立場での訪問」と説明している。同29日にポーランドの首都ワルシャワの空港に到着した様子がキャッチされており、NBCニュースは戦争による爆撃で負傷した子供たちが入院する病院や障害者施設を訪れたと伝えている。ジョリーの広報は、「彼女は民間人を避難させるため緊急に人道回路の設置が必要だと訴えている」とコメントしている。

ジョリーは2月24日の侵攻開始時には、「ウクライナの人々のために祈っている」と自身のインスタグラムに投稿してウクライナ支持を表明していた。(ロサンゼルス=千歳香奈子通信員)