日本ハム・杉浦稔大投手(30)が1日のロッテ戦(ZOZOマリン)で5回3安打無失点。9―3の勝利に貢献し2年ぶりの先発勝利を挙げた。

 4回、相手のミスに乗じて打者12人の猛攻で一挙9得点。この味方の大量得点を呼び込んだのは杉浦の投球テンポだった。

 新庄監督は開口一番「ザ・先発ピッチャーみたいなボールで真っすぐが強かったし、低めに集まっている。リズムも良かったからこうやって点数も入った。安心して見ていられたし、次が本当に楽しみ」と守備から攻撃のリズムを作った杉浦を称賛した。

 昨年までの守護神・杉浦を先発起用したのは指揮官のひらめき。新庄監督が「去年から見ていて、ちょっと精神的に抑えのタイプじゃないのかなあと思っていた。僕が監督になってキャンプを見て、先発に持っていった方が楽。ランナーがいない状態の0対0でいかせたらいい投球するんじゃないかなと思っていた」と語り実現した再転向だった。

「きょうはごっつあん勝利という感じだったので。でも、良かったです。とりあえず一つ勝って」と胸を撫でおろした杉浦。この勝利を意味あるものにするために、次回登板が大事になってくる。