土村芳(31)が2日、東京・池袋HUMAXシネマズで行われた、市原隼人(35)の主演映画「劇場版 おいしい給食 卒業」(綾部慎弥監督、13日公開)完成披露上映会で「どうやったら、こんな動きが出来るんだろう…すごいなと」と、劇中での市原の動きに脱帽した。また市原の事務所である後輩の佐藤大志(15)も「前回よりアクロバティックになった」と強調した。土村は劇中で、市原演じる生徒に厳しく接する一方、母の作る食事がまずく頭の中に給食のことしかない名子(きびなご)中の教師・甘利田幸男の学年の、学年主任・宗方早苗を演じた。

甘利田は給食が楽しみなあまり、食べる前に流れる校歌に合わせて激しく踊る。また、佐藤が演じる教え子・神野ゴウをが給食をおいしく食べようと追求し、知恵を絞る、その一挙手一投足に目を光らせ、像を超えた食べ方を提示されると、その場に棒切れのように倒れたり、机の上にダイブする。21年10月期に放送された連続ドラマ2年ぶりの続編「-season2」から作品に参加した土村は「甘利田先生は、距離感が人と違うところがある.私でもあり、宗方先生のリアクションをしていると思います」と、素で驚いている部分も演技に反映されていると語った。

市原とともに、19年10月期に放送の連続ドラマ「-シーズン1」から出演を続ける佐藤も「前回よりアクロバティックになった」と市原の演技を表した。その上で、自身の成長についても言及。「監督と市原さんの近くで撮影し、前は自分が楽しんでいただけだったのが、2では画面の向こうの皆さんに楽しんでいただこうという気持ちでやりました。身長が伸びたのは自分でも感じで、映画で(声変わりで)声が低くなってビックリしました。ゴウも表情が豊かになった」などと語った。

それを左隣で聞いていた市原は「大志が大好きで。13歳で、今は15歳。親戚のおじさんみたいに大丈夫か? と見てきた」と笑みを浮かべた。その上で「卒業は新たなスタート地点…寂しいですよ。この2人の間にしか流れない空気が好き」と寂しさものぞかせた。