タレント・武井壮(48)が2日、TOKYO MXの「バラいろダンディ」に生出演。秀岳館高校サッカー部などでのスポーツと暴力に関する問題と、神童崇拝について意見を述べた。

 熊本県八代市の私立秀岳館高校サッカー部では、部員に対する暴行容疑で、30代の男性コーチが書類送検された。番組内ではこうした問題を取り上げ、日本にはスポーツ界などに「まだ若いのにこんなことができる」といった考えの〝神童崇拝〟があると指摘した記事を紹介。

 これに武井は「若くしてすごく上達した子、卓越した子を神童みたいに扱うことって、そうじゃないなと思う。スポーツなんて、誰だって、すごい努力を積めば上達するし、成長するって証左」と指摘。

 続けて「子供の頃に他の誰よりも、ゴールデンエイジと呼ばれている頃に詰め込まれて。他の子たちはのんびり暮らしているわけで。そんな中で卓越するのは当たり前。でも、自我がない、自分が選んだわけでも、経済的側面を反映して選んだわけでもない。親とか周りが差し込んでいるだけの話じゃないですか」と話した。

 その上で「ただスポーツの技術を詰め込んでいっぱいやらせて、うまくいくかどうかのギャンブルみたいなスポーツ界が僕はすごく嫌」とキッパリ語った。

 子供に対する大人たちの対応については「世の中で自分が生きていくためにはどんな力が必要で、その一部としてスポーツがあるっていうことを、きちんと大人が伝えてあげて。ただ子供はスポーツをやればいいと思っているのが、僕は間違っていると感じる」と述べた。